今昔物語
今は昔、家出事件が多発している頃があった。
かけこみ寺的存在の小幡宅にとある少年団OBの父兄が相談に……。
「息子が女の子と家出して帰ってこない、警察には相談したくないので何とか探して欲しい」
OBや近所のアンテナを駆使して、やっと二人の居場所を発見。威勢の良いあやしげな兄さん達の家に軟禁状態。取り戻そうと小幡と友人がもらいさげに出向くが、「そんな奴らはいない!」と門前払い。しかし確かにいるはずと中に踏み込み、やっとのことで取り戻す。
本人達はその時点で事の重大さを認識。 他にも家出人捜索は日常茶飯事。出没先や隠れ家探しは、経験者のOBに助っ人をたのみ、力強い応援団に……。
何事も経験は大事だが、あとの役に立っているのかなー。
とても優しい少年だったから……。