過去の遠征
ACミランとの合同合宿
集団生活
ホテルは2人部屋で、当然のごとくバス、トイレ付きである。しかし、ホテルの生活に慣れていない子供達は、合宿所または自分の家の延長。廊下を大声でしゃべりながら歩く、22時を過ぎても部屋から部屋へと訪問者続出。
鍵を部屋に置いたまま出歩いたX君。自動ロックのシステムも把握出来なかったのか締め出しをくらう。ベランダづたいに部屋に戻るところをホテルの人やミランの指導者に見つかり監督、コーチが注意を受けた。
2日、3日と日が経ってもうるさいのは一向に変わらない。堪忍袋の締まり具合が悪くなったコーチ陣。「いいかげんにしろー!!お前等だけが泊まっているわけじゃないんだぞー!」。叱られたとしか、とれない子供たちにがっかりする指導者一同。自分たちが規則を守らない為の戒めとは受け取れず、「また、怒られた……。〇〇君が悪いからだろう」と責任転嫁。規則を破りそうな人がいたら、仲間で注意をし合うのが一番。他人のせいにする前に自分自身反省しろ……。
朝、時間になっても起きてこない人、数名、家庭で親に起こされ慣れている為か芯が一本抜けてしまっている。服装も毎日チェックを受ける。だらしない着こなしにカミナリが落ちる。食事もしかり。日本でおいしい食事を食べ慣れているため、自分の口にあわないとほとんど残す。「郷に入っては郷に従え」とはジュリアン(当時のイギリス人コーチ)がよく使う言葉である。その土地でしか味わえないものがあるので、その土地の風俗習慣に従わなければならないという。
約束事を一度で聞けない子供たち、自分のことしか考えない子が多く、指導者たちも指導力の無さを大いに反省しながら家庭でのしつけに苦言を提したい。「物事の善し悪しの判断と自立できる人間をつくるため何事も自分でさせて欲しい」。今回のような遠征で家庭生活が伺えるのも事実。私も大いに反省……。
特別参加の大ちゃん(中学校の部活在籍のため練習生)。自己管理がしっかり出来周りが良い意味で感化されている。飛行機の中でもずーっと勉強しっぱなし。試合でも想像以上の頑張りを見せてくれた。もっとはやくFCに入ればよかったのにねー。
集団生活のなかでは、自己抑制、協調性を養っていく訓練が出来る。もっともっと頑張って世界に通じる大人になってほしいと願う。