過去の遠征

過去の遠征一覧へ

ACミランとの合同合宿

ミラン選手編

「ウワー!大きい!!」これが第一印象。平均身長が180cm以上ある。15、16才とはいうものの選びぬかれた子供(いや、大人かな?)たちからは、威圧感さえ感じられる。

キャプテンは昨年の塩釜FCのキャプテンの平間君(現ベガルタ仙台)に似ているところがあり、FCの子供たちから「ヒラマクン」と呼ばれていた。ビデオカメラを向けると皆恥ずかしそうにインタビューに答えるが、練習になると形相が全く変わる。さすがにプロだと感心する。

邦嘉やペロペロなど仲良しになった選手を見つけると「チェンジ、チェンジ」といって日本製のスポーツグッズに目を付け交換を求める。特にミズノの製品は憧れらしく「ミズノ、ミズノ」といって粘られる。「いやしいな」とは思ったものの日本の生活のレベルの高さをここでも痛感する。「FCの子供たちは、みんないいもの持ってヨー」。

ミランの選手は、指導者から全てにおいて管理される。一昔前の日本と同じ。朝から晩までスケジュール通り動かされ、自分達の自由時間はほとんどない。就寝時間には廊下で点呼を受ける。しかしそこは現代っ子。コーチの目を盗んで塩釜FCの子供達の部屋へ遊びにやってくる。いつまでも騒がしく、他の宿泊客に注意を受けても何のその。

練習コートにロッカールームがある。練習が終わると全員シャワーを浴びる。当然「スッポンポン」。塩釜FCの4、5名練習生も一緒に浴びるはずだったが……。入った途端我が方の子供たちスゴスゴ退室。何に圧倒されたのかなー。
シャワーが終わるとお揃いの真っ赤なバスロープでひと涼み。FCの子供たちは急いで帰ってホテルでシャワー。

何事につけても大人のミラン選手。多方面にわたり教育を受け、いかなるときでも動じない精神が養われている。その自信と誇りが彼らの原動力になって世界にはばたいているのだろう。