過去の遠征
ACミランとの合同合宿
番外編
【その1】サンシーロスタジアム
予定になかったベルルスコーニ杯ACミラン対レアル・マドリードの試合が見られた。17日20時からの試合のため、午後からミラノ市内を見物、大聖堂の前で記念撮影後、サンシーロスタジアムに移動。世界最高のスタジアムを見て、全員感嘆の声を上げると共に空腹も手伝って食料品の移動販売車に殺到。さらにゲームシャツやサッカーグッズの屋台に群がって、お土産を買いに目の色を変える48の瞳。スタジアムに入るために全員ボディチェックをうける。これも初めての経験でみんな目を白黒。
目の前に広がる芝生のグラウンド、8万人の観客席。見るもの聞くもの全てが珍しく、コーラ売りのおじさんの、けむくじゃらの手にも驚きの声をあげる。今回の合宿の仲間であるACミランの子供たちは、試合の手伝いでグラウンドの中。観客席にいるFCの子供たちを見て笑顔をふりまく。セレクションを受けプロ契約選手のミランの子供たち。サンシーロスタジアムで試合に出られることを夢見ているのだろう。試合は熱気と興奮に満ち溢れ、3−2でACミランが勝利を収めた。
【その2】発熱、下痢編
日本を出発する時から翼がダウン。熱と下痢との戦い。ミラノに着くと今度は晃が同じ症状をおこす。井上、秀則も軽い同症状。ラッキー(伊藤)は最初から練習をとばしすぎ、胸が苦しくなり日本の父親(東北大学医学部教授)に電話で治療方法を聞き、ちょっと一休み。
一番重症だったのが、「ハットチャン」こと小野寺コーチ。疲労と風邪がどっと出て食事もうけつけず軽い脱水症状。真空パック御飯と味噌汁が命の綱。余程苦しいのだろう。ベットから起き上がれない。無理をして練習にでた後はいつもダウン。鎮痛剤、風邪薬とともに「セイロガン」が大活躍。下る人の大きな味方。
「パッパパパッパ、パッパパパッパ、パッパパパパーン!」
【その3】トップレス美人に鼻血「ブー」編
ホテルの目の前にとても美しいマジョーレ湖が広がっている。対岸にはお城がそびえたち中世の面影を忍ばせている。また湖にはヨットが浮かび大勢の人々がバカンスを楽しんでいる。ホテルから歩いて10分位のところにビーチがあり、トップレスの女性たちが……。
見つけた××君たちは、目がランランと輝き一目散にビーチのそばえ。みんな一斉に「いいねー!!」。
そのせいかどうか不明だが、のぼせちゃって鼻血「ブー」が数名。サッカー以外の楽しみも少しだけあって良かったね。
【その4】食事会編
8月10日から12日まで東北電力主催ジュニアサッカージャンボリーが開催された。塩釜FCがその手伝いで参加していたため、ご褒美として東北電力が取引のある三井物産のミラノ支店に依頼し、中華料理の食事会に招待された。
イタメシにあきあきしていた私達は、“地獄に仏”とばかりに胸をわくわくさせて三井物産からまわしていただいた貸し切りバスでミラノの中華料理“龍門飯店”に到着。久しぶりの白い御飯に感嘆の声を上げ、さらに食べきれないほどの料理に感謝感激。料理紹介、シュウマイ、餃子、春巻、酢豚、牛肉いため、もやしいため、マーボー豆腐、チャーハン、やきそば、それにジュース。箸を使い白米が食べられた幸せに日本人であることをしみじみ実感。
海外にでて語学の大切さ、生活習慣の違いを知るなど様々な体験をすることができ、視野が広められたことを有難く思います。日本でプロ、アマを通じて初めてのACミランとの合宿でしたが、日本のサッカーレベルを高く評価して頂き、宮城・塩釜の名前を知らしめ親善大使の役目を十分に果たす事が出来た事を安堵の気持ちでいっぱいです。
最後にこの遠征に対し、多大なるご支援ご協力を頂いた皆様に心から感謝申し上げます。